薬物の種類と特徴
中枢作用 薬物のタイプ 精神依存 身体依存 耐性 乱用時の主な症状 離脱時の主な症状 精神毒性 分類※1
催幻覚 その他
抑制 あへん類(ヘロイン、モルヒネ等) +++ +++ +++ 鎮痛、縮瞳、便秘、呼吸抑制、血圧低下、傾眠 あくび、瞳孔散大、流涙、鼻汁、嘔吐、腹痛、下痢、焦燥、苦悶 麻薬
バルビツール類 ++ ++ ++ 鎮静、催眠、麻酔、運動失調 不眠、振戦、痙攣、せん妄 向精神薬
アルコール ++ ++ ++ 酩酊、脱抑制、運動失調 不眠、抑うつ、振戦、痙攣、せん妄 その他
ベンゾジアゼピン類(トリアゾラム等) 鎮静、催眠、運動失調 不安、不眠、振戦、痙攣、せん妄 向精神薬
有機溶剤(トルエン、シンナー、接着剤等) ± 酩酊、脱抑制、運動失調 不眠、振戦、焦燥 ++ 毒劇物
大麻(マリファナ、ハシシ等) ± ++ 眼球充血、感覚変容、情動の変化 不眠、振戦、焦燥 大麻
興奮 コカイン +++ 瞳孔散大、血圧上昇、興奮、痙攣、不眠、食欲低下 ※2 脱力、抑うつ、焦燥、食欲亢進 ++ 麻薬
アンフェタミン類(メタンフェタミン、MDMA等) +++ -※3 瞳孔散大、血圧上昇、興奮、不眠、食欲低下 ※2 脱力、抑うつ、焦燥、食欲亢進 +++ 覚せい剤※4
LSD +++ 瞳孔散大、感覚変容 不詳 ± 麻薬
ニコチン(たばこ) ++ ± ++※5   鎮静、発揚、食欲低下 焦燥、食欲亢進 その他
[注]精神毒性:精神病惹起作用
 ※1:法律上の分類
 ※2:離脱症状とは言わず、反跳現象という
 ※3:MDMAでは催幻覚+
 ※4:MDMAは法律上は麻薬
 ※5:主として急性耐性
 +-:有無および相対的な強さを表す。ただし、各薬物の有毒性は、上記の+-のみで評価されるわけではなく、結果として個人の社会生活
 および社会全体に及ぼす影響の大きさも含めて、総合的に評価される。



 お電話でのお問い合わせは、フリーダイヤル 0120-353799