セキュリティsecurity

重要施設の侵入検知と境界セキュリティ「SPYNEL」

カタログ等では、分かりやすくするため『カメラ』と表現していますが、本当は…

超高性能・超高感度の赤外線スキャナーです。
太陽光や照明による光ではなく赤外線の分布をスキャン、コンピュータで画像化して監視に使用します。
夜でも昼でも関係なく鮮明な画像が得られます（夜間等の光量が不足した時に使う暗視・低照度カメラではありません）
高感度カメラでは映らない、“闇夜”でも“霧・雲”でも“雨天”でも鮮明に撮影します。
また、高性能の赤外線スキャナーを1秒間に約1回転させて撮影し、瞬時に前のデータと電子的に照合するレーダー方式を採用しています。
動いているモノ（人や自動車、船、飛行機等）は、画面上に残影が発生します。
これにより移動体の判別と移動方向、速度等が把握できます。
動きのあるものは画像解析ソフトにより以後の自動追跡システムに連動していきます。
上記①～⑧及びそれ以降の追跡監視、アラート、録画、他システムへの連携等の一連の作業は“CYCLOPE”という自動監視・追跡ソフトによって、途切れることなく継続的・自動的に実行されています。
従来のシステムでは係員が目視で画面を監視していましたが、“SPYNEL”ではその苦役から解放されます。
自動監視が可能になりましたので、見落としといったヒューマンエラーを避けることが出来ます。
“SPYNEL”は、高度なソフトウエアで運営されていますので自動船舶識別装置 AIS(Automatic Identification System）のデータを受信し監視画面のMappingに周辺船舶のデータを表示（無データ船舶の探知）します。
海上レーダーと接続して領域侵入、異常接近、航路異常（突入）等の事前探知が可能になります。
特殊な対空レーダーを接続すると、ドローン等の探知も容易に行うことが出来ます。
“SPYNEL”は、完全なパッシブ（受動）型システムです。電波等の放射が無いので位置を知られたり、電波誘導兵器などの反撃を受けることが少なく軍用にも適しています。
“SPYNEL”システムの欠点というか技術的な限界点：欠点：高価であります。
原発1施設または海軍基地・航空基地クラスで、Ｎ億円（工事費は別途）。
及び定期的なオーバーホール費（フランスにて実施）Ｎ千万円/1基/約2年。
スペア機の確保Ｎ千万円/年。